【 インディアンまつり 】 2008.8

インディアンまつり、ありがとうございました。お父さん方の力強い遊びや大工仕事に取り組む姿が子ども達の心に強く焼きついたことと思います。

何より木工クラフトでは、年長さんのお父さんは重たい板や丸太を山のてっぺんまで運び、山小屋の床張りやステキなテーブル・ベンチを作ってくださいました。翌日、山に登って小屋を見上げていた年長さんの表情からお父さんに対する畏敬の念が伝わってきました。

年中のお父さんはスノコ作りと馬の柵作りでした。スノコは順調に作業が進みましたが、柵の方は杭が太くてなかなか入っていかず苦労しました。そんな中、大工さんのお父さんが若いお父さんや手伝いの高校生にカケヤの使い方を伝授したり、同級生のお父さん同士があうんの呼吸で作業を進めてくださり、何とか完成しました。本当にご苦労様でした。

年少さんのお父さんはベンチ作りでした。こちらはあらかじめ寸法に切られていたので、スノコ同様スムーズに作業が進んでいたようで、和気あいあいと仕事に取り組んでいただけたようです。

このような大工仕事や力仕事を子ども達の目の前でやってみせることやお父さんでしかできない力遊びを体験することの意味はとても大きいと思います。日頃お父さんが働いている姿を実際に見ることのない子ども達もこの時ばかりは力強くてかっこいいお父さんを肌で感じることができるからです。

子どもは肌を通して多くの情報を得ています。お母さんの柔らかさは心の安定となり、小さな傷で「イタイ!」と感じることで大きな危険から身を守ることを覚えていきます。今回のインディアン祭りではお父さんの存在を肌で感じながら「お父さんと遊ぶのって楽しい!(親近感)」「この強い人に守られているんだ!(安心感)」「お父さん、大好き!(愛着)」「お父さんのようになりたい!(憧れ)」など子ども達にとって大切な様々な感情が育まれたことでしょう。

迫力満点の花火を終え、かわいい手作りちょうちんを灯しながら帰っていく姿は、明らかに祭りの前とは違っていました。子ども達にとってお父さんとの関係を強める最高の祭りだったと思います。

これから夏休みに入ります。是非とも、夏にしかできない遊びをお子さんと共にたくさん体験してください。子どもは実際に体験することで、五感(見る、聞く、味わう、嗅ぐ、触れる)を通して、思考・感情・意思を育てていきます。そして、思考・感情・意思が育つことで自我(自分らしさ)が形成されていきます。つまり五感を刺激する様々な実体験なしに、その子らしさを形成することはできないのです。テレビやゲームのような仮想体験では本当の自我を形成することはできません。そればかりでなくテレビやゲームのような仮想体験は間違った自我を作りだしてしまいます。

インディアンまつりのように、実際に、親子一緒に、肌を合わせて、自然の中で、見つめ合って、楽しさもつらさも含めて、体験しなければ本来の自分らしさは作れないのです。

これは子どもの責任ではありません。そのような体験をさせない大人の問題です。

だから、海に行きましょう。山に行きましょう。川に行きましょう。夏は夏にしかできない体験を子どもと一緒に体験しましょう。これがインディアンまつりを通して一番伝えたいメッセージです。