【 子どもとメディア 】 2008.12
これまでも何回かテレビ・ビデオ・ゲーム・インターネット・携帯電話などのメディアが子どもに与える影響について書いてきましたが、この度「子どもとメディア」について長年にわたり研究されながら、自らも小児科医として実際にメディアによって心や体の健康を害した子ども達と関わってこられた国立病院機構仙台医療センター小児科医長の田澤雄作先生の講演会を
田澤先生は、日本小児科医会「子どもとメディア」対策委員会副委員長であり、2003年に「テレビ画面の弊害:むかつく・キレル・不登校の彼方にあるのも」(悠飛社)を刊行し、現代日本の子どもの多様な社会現象や反社会的事件の背景にあるのは、テレビ・ビデオ・ゲームによる「睡眠障害と慢性疲労」であることを指摘されました。同年、「テレビ画面の功罪~小児科医が立ち上げる時~」を上梓し、翌年には日本小児科医会、日本小児科学会から「子どもとメディア」の問題に関する提言が公表され、全国的な啓発活動の潮流を築いてこられました。さらに2005年には「子どもの発達とメディア:子ども達が危ない!」2006年には「今、子ども達があぶない!」を刊行され、この問題の意識改革に本腰を入れて取り組まれています。
そんな活動の中で、先生は核心的な事例に遭遇したそうです。それは「笑わない、泣かない、視線が合わない」赤ちゃんの存在や自閉症に類似した「多動で乱暴な、言葉が遅れている、お友達と遊べない」3歳前後の子どもの姿でした。その背景には、過剰なテレビ・ビデオ視聴があり、その症状は「テレビやビデオを消す」ことで治癒することを経験されたのです。
田澤先生の講演会は、来年1月24日(土)19:00~20:30改善センターで行います。是非ともご夫婦でお越しいただきこれからの子育てに役立ててください。おじいちゃん、おばあちゃんも大歓迎です。どうしても参加できない方はビデオに記録しておきますので、そちらをご覧ください。
「知らなかった」「忙しくて行けなかった」「興味がない」では済まされません。今の子ども達の心と体がどれだけメディアによって傷つけられ、健全な育ちが奪われているのかをきちんと理解しておく義務が我々大人にはあります。このことを知った上で子ども達とメディアの上手な関わり方を考え、実行していくのと、何も知らずに、分からないままに子ども達の無垢な心を傷つけていくのでは大きな違いが生まれてきます。何とか時間を作り、直接、田澤先生の講演を聞き、分からない点や疑問点があれば、どんどん質問してください。明日は子ども達が楽しみにしているクリスマスです。子ども達にとってお母さんと一緒に遊ぶことが何よりのプレゼントです。子ども達は親子のコミュニケーションを心の底から求めています。その穴をメディアで埋めることはできないのです。
最後になりましたが、今年一年、本当にありがとうございました。新しい年が皆様にとってより良い年になりますようお祈り申し上げ、本年のご挨拶とさせていただきます。
来年も、よろしくお願いいたします。