【ナタネ油「しあわせ菜の花なたねっこ」】2005.10.28
「幸せの黄色いハンカチ」という日本映画がありました。ご存知の方も多いと思います。服役を終えた男(高倉健)が刑務所を出たのですが、なかなか自分の家に帰れずにいます。それは愛する妻(倍賞千恵子)が自分を待っていてくれているという自信が無かったからです。そんな姿を見かねた仲間(桃井かおりと武田鉄也)が一生懸命に励ましてやっとの思いで家に帰り着きます。そこには一つの約束がありました。もし妻が夫を待っていたのなら、黄色いハンカチを目印に出しているけれど、もし違うのならそこに黄色いハンカチは無いというものでした。自分以外にいい人ができたかもしれない。それ以前に家にはもういないかもしれない。そんな思いで恐る恐る家を見上げた男の目に飛び込んできたのは、家の周り一面にこれでもかと掲げられたたくさんの黄色いハンカチでした。幸せの黄色いハンカチ。感動の名場面です
今年、金山の転作田13haに菜の花を作付けし、一面に黄色い菜の花畑が広がりました。この黄色い菜の花畑は、ふるさと金山を離れて働いたり勉強したりしている人たちに対する「いつでもあなた達を待っているよ」「いつでも温かく迎えるよ」というメッセージです。または、今この金山に住んでいながらもこの町を出たいと思っている人たち、金山にいながらも心はこの金山に無い人たちにも「金山はいつでもあなた達を温かく見守っているよ」「いつか心の底から金山での生活に思いを寄せられるようになるまで待っているよ」というメッセージなのです。そこから「しあわせ菜の花」というネーミングが生まれました。
そして、もう一つこの商品の名前を考える上で大変な力を発揮してくれたのが金山中学校1年生5名の生徒さんです。彼女達は最上学のテーマとしてこのナタネ油の商品開発から実際に商品として売られ、人々に受け入れられていく過程を実社会の中で体験として学びたいという意思のもとに参加してくれました。そんな彼女達が考えてくれたキャラクターが「なたねっこ」です。これがとても可愛らしく、実在する彼女達のイメージとうまく重なりあい、結果として「しあわせ菜の花なたねっこ」という商品名が誕生しました。
このナタネ油は金山の菜の花畑から収穫し、昔ナタネ油を搾った経験のある柴田八郎さんに搾油していただき、天童の三和油脂という会社で薬品を一切使わずに精製し、金中の生徒さんがネーミングを考え、町民のみなさんに使っていただき、その後バスの燃料として子ども達を幼稚園まで乗せてきてくれるという、目に見える循環型社会の象徴として生まれてきたのです。
何故、めばえ幼稚園がこのような取り組みをするのか?それを一言でいえば「子ども達の未来のため」です。子ども達の未来のためには、今のような一方通行の消費型社会ではなく、地域内でできるだけ無駄なく使い切る循環型社会を大人の責任で作り上げていく必要があると考えているのです。
どうかこの取り組みの趣旨をご理解いただき、より多くの町民のみなさまにこのナタネ油「しあわせ菜の花なたねっこ」をご利用いただき、100年後のまだ見ぬ子ども達のためにこの金山をより良い町にしていきましょう。
服役中の夫を待つ妻は、愛する夫がいない間、ただただ平凡に今までの生活を粛々と続けていました。私の記憶では、家に帰った夫が最初に目にしたのはたくさんの黄色いハンカチがたなびく中でいつもと変わらぬエプロン姿で洗濯物を干している妻の姿でした。このシーンの中に、何気ない日常生活、日々繰り返される生活の営みの中に本当の幸せがあるんだという強烈なメッセージが隠されていたように思います。特別なことをする必要はありません。この金山での日常生活、いや金山でしかできない生活を大切にしていきたいものです。
来年の春には、有屋方面一面に広がる菜の花畑が出現します。この黄色い菜の花は、いつでも、そしていつまでも私達を温かく迎え入れてくれる「ふるさと金山」の象徴として咲き誇ることでしょう。
ナタネ油「しあわせ菜の花なたねっこ」のパンフレットと新聞の切抜きを添えます。みなさんのご家庭で、または大切な人への贈答品としてご利用ください。ちょうほう屋、JA金山生活部、おむすび会、がっこそば、シェーネスハイム、もちろんめばえ幼稚園でも購入できます。そして、このナタネ油の売り上げの一部は「しあわせ菜の花基金」として積み立てられ、菜の花畑の保全など環境保全活動に役立てられます。
以上、よろしくお願いいたします。(平成17年10月28日現在の積立額:15,060円)